先生に、あげる。


気づくと僕はその子に声をかけていた。



「っ…ねぇ。き、君。」


その子は体をこちらに向けた。



僕は動かなかった。


こんなことって、あるのか?


咲織。


本当にそっくりだ。

いや、本当は本人ではないのだろうか。


奇跡的に命が助かったとか。
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