先生に、あげる。



「ね、先生。私…」



咲織が僕を見つめた。


「お、お父さんの誕生日が近くて、プレゼントにネクタイを買いに行きたいの!付き合ってもらってもいいですか?」



少し焦るような口調から、咲織が何かを隠しているのが伺えた。
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