先生に、あげる。




白く透けるような美しい、咲織の顔に吸い込まれるように、唇を重ねた。


唇は信じられないくらい柔らかくて、手で包み込んだ頬は冷たく、そして小さかった。



そっと離れると、彼女は僕を見つめて微笑んだ。



「ずっと一緒にいよう?」


僕が言うと、咲織はまた笑った。
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