先生に、あげる。

「僕なんかに用があるの?」


僕は素直に聞いた。


彼女はまたしても大きくうなづいた。


「お友達になりたいんです。」



「……もっとかっこいい奴とか、頭いい奴、…そこらじゅうにいると思うけど?」



僕が言うと彼女は、不思議そうに僕を見つめた。


「あら?先生もすてきよ?」
< 5 / 149 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop