先生に、あげる。



それからしばらくして私はようやく動けるようになって、飛ぶように家に帰った。



オンボロの団地の一室。

そこがあたしの家。


ドアを開けると、いつものようにママが夕飯を作ってた。


時計は午後七時半をさしている。
< 53 / 149 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop