殺人鬼と私


 「朝までここにいたい。友達とお別れをしたい」


 「お別れ……ですか。わかりました。朝まで待ちましょう」


 男の子は納得してくれたみたい。管理の人の机に座ると鼻歌を歌いながら懐から出したナイフの手入れをはじめた。


 朝まであと30分ほど。もうすぐ友達が起きる。


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