殺人鬼と私
「さすがですね、ラックさん。よく出来ています」
「まぁ、透明になるのは1分が限界だけどな。1回透明になれば次透明になるまで30分はかかる。うまく使ってくれよ」
「ラックさん……すごい」
尊敬する。こんなのどうやって作るんだろう。この人はいい意味で馬鹿なのかな。できっこないって考えないんだ。
「嬢ちゃんもなんか欲しかったら言えよ」
「うん」
「じゃあミラベルさん、失礼しましょうか。ラック今日はありがとうございました」
「さようなら」
「あぁ、また来いよ」
私達はラックさんの家を後にした。これからロムスは何をする気なんだろう。