殺人鬼と私


 「さすがですね、ラックさん。よく出来ています」


 「まぁ、透明になるのは1分が限界だけどな。1回透明になれば次透明になるまで30分はかかる。うまく使ってくれよ」


 「ラックさん……すごい」


 尊敬する。こんなのどうやって作るんだろう。この人はいい意味で馬鹿なのかな。できっこないって考えないんだ。


 「嬢ちゃんもなんか欲しかったら言えよ」


 「うん」


 「じゃあミラベルさん、失礼しましょうか。ラック今日はありがとうございました」


 「さようなら」


 「あぁ、また来いよ」


 私達はラックさんの家を後にした。これからロムスは何をする気なんだろう。


< 43 / 54 >

この作品をシェア

pagetop