殺人鬼と私


 「僕……少し席を外します。ミラベルさん、少し待っていてください」


 「えー?どこ行くのよロムスー…」


 リーラさんは立ち去るロムスに寂しげな顔を浮かべると私を見つめた。それからにこーっと笑う。


 「お嬢さん、ミラベルっていうのね。ふふふっロムスが女の子を連れてくるなんて…嬉しいわ。あの子ちょっと変わってるでしょう?」


 「え……えぇ。そうですね」


 「愛想尽かさないでね?あの子あぁ見えて寂しがりやさんなのよ」


 「お2人は……恋人かなにかですか?」


 私が疑問を口にするとリーラさんはぽかんとしてから大きな声で笑いはじめた。



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