お隣さんはイケボなあなた

そこにはこう書いてあった。

「千紗ちゃんをイメージしてブレンドしてみたよ。飲んでみてね」


なんて嬉しいサプライズなんだろう。

千紗は思わず、涙ぐみそうになる。


「紅茶、もらえた?」


矢嶋は前を見ながらそう聞いてきた。


「はい。もう感激です」

「良かったね」

「はい。連れて来てくださって、ありがとうございます」


泣きそうになるのをぐっとこらえて、窓の外を見る。

 
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