お隣さんはイケボなあなた

告白って、どうやってするんだっけ。

そんな風に思ってしまう。


「好きです、付き合ってください」


それじゃあ、ありふれていて高校生みたいだ。

いまどきの高校生って、そんな風に始まるのか、わからないけれど。

こうやって考えてみると、自分の恋愛偏差値の低さに、げんなりしてしまう。


「祥子ちゃんは、どうやって告白するの……?」


千紗はおずおずと、聞いてみた。

祥子は「また変なこと聞きますねぇ」といった表情をしてから、ふっと箸を宙にふらふらさせて答える。


「あたしの場合は、告白しませんねえ。相手にしてもらいます」


へえ、と思わずため息が出てしまう。

どうやったらそんな風に言い切れるんだろう、本当に。

ある意味羨ましい。

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