お隣さんはイケボなあなた


《甘いものとは違うんですけど、僕、お寿司食べたいですね。

廻らないやつ。
プロデューサーさんにお願いしたら連れて行ってもらえますかね?

え、だめ?》


どうやら彼は、機嫌がいいようで、スタッフに何度か声をかけていた。

その兼ね合いが面白くて、つい笑ってしまう。

お寿司、かぁ。


「あっ」


千紗は、ふと思い出してスマホを持ち上げた。

メールを開こうとして、一瞬迷う。

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