お隣さんはイケボなあなた




カナタのラジオを聴くのは、久しぶりだった。

ここの所、忙しくて家に帰ってきてもゆっくり時間が取れなかったのだ。

もうそれこそ、矢嶋のことどころではないくらい、平日は仕事でいっぱいいっぱいだった。

前は、カナタと矢嶋が同一人物なのかどうか、すごく気になったけれど。

もちろん、今だって頭の片隅にはチラつくこともある。

でも、多分それは、今までの気持ちとは少し違うのだ。

きっと、彼と付き合うようになったから……。
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