お隣さんはイケボなあなた
今までは、いくら頭では、そんなことはどうでもいいって言い聞かせても。

矢嶋の声を聞くたびに、話し方を耳にするたびに、どうしてもカナタのことが浮かんでしまっていた。

けれど、いつの間にか、その気持ちは――。


もしかして、隣に住んでいるのが、カナタかもしれない。


そんな疑問ではなくて……。



矢嶋さんのことがもっと知りたい。


そういう気持ちに変わっていたのだ。

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