わたしの居場所
しばらくして戻ってきたお父さんが手に持ってたものは
お母さんが好きだった抹茶オレと
あたしが好きなイチゴオレだった。
「……恂、せっかく二人で話せる機会だし
恂に話したいことがあるんだ」
「突然だと思うが、聞いてくれ。
恂は……再婚についてどう思う」
突然すぎたそれは冗談にしか聞こえなかった
「…それ、って
お父さんが ってこと?」
「いや、いつか、その時が来た時に
恂はどうなのかと思って、「お父さんは、いつか再婚する気なんだ」
「それは…」
まだ3ヶ月近くしか経ってないのにこの人は別の人との再婚を考えてるのか。
「勝手にすればいいんじゃない?」
「でも、あたしのお母さんはお母さんだけだから。」