流れ星に4回目の願いを呟く時。
12月29日。
あの日、私の思考回路がショート寸前にまで追い込まれた原因は1つだった。私の嘗ての親友、和泉真貴子から送られてきた1通の手紙。結局あの日以来、引き出しの奥にしまったままで、1度も見ていなかった。
そして、この春真っ盛りの4月下旬。その手紙の返事を書かなければならない期限が迫ろうとしていた。
朝から大急ぎで便箋を買ってきて、ずっとそれに向かっているのだが、なかなかペンが進まず、進んだと思えば破り捨てる。朝からそれの繰り返しで、気付けばもう昼過ぎ。
まったく自分の文章力の無さに改めて呆れもしていたが、おそらく原因はそれだけでは無いだろう。