流れ星に4回目の願いを呟く時。
「本城くん。ホタルが3年の途中から好きだった人。私に教えてくれたよね。本城くんのことが気になるって。だから、それも、奪ってやろうと思った。


 私はすぐに彼に告白した。たしか県大会前の合宿の時。ふふ、ホタルも知ってたでしょ。学校でも、部活でも彼と一緒にいれる時間は多かったから。


 でも、思った通りだった。告白してからのホタルは私とも架とも距離をとって、どんどん落ち込んでいった。そうよ、今の顔みたいにね。


 昔のホタルは今みたいな顔はしてなかった。もっと馬鹿みたいに明るくて、みんなの中心にいて、そんな疲れた顔はしてなかった。


 どうして、こんなことをしたのかって、思ってるんでしょ。」


 そう言って真貴子はその強い瞳を向ける。






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