流れ星に4回目の願いを呟く時。
「あんたは簡単に架と仲良くなって行った。架とあんたは少し、似てる所があったからね。無駄に頑張り性だったり、まあいい。


 それでも、それは体育祭が終わるまでだと思ってた。架はモテたけど、だれとも付き合ってなかった。誰が告白しても断っていたからね。特別仲がいい女子もいなかった。


 なのに、あんたは違った。あんたといる時の架は、凄く、楽しそうだった。最初は少し無口だったのに、あんたと知り合ってからの架は、すごく喋るようになってた。私ともね。そこだけは、あんたに感謝してた。


 でも、私と喋っていても、確かにバレーとか、テストの話とか、話はしても全然楽しそうじゃなかった。ホタル、ホタルって、あんたの話ばっかりしてたその時だけは、凄く、架、楽しそうだった。」



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