流れ星に4回目の願いを呟く時。
「ゆうかさん、今日はみんなより早く帰るから、朝は先生と遊ぼっか。」


「うん。」


 大変な毎日ではあるが、子どもたちの笑顔には癒される。ゆうかちゃんの屈託の無い太陽のような笑顔には、この冬の寒さも忘れさせてくれるというものだ。


「じゃあ何して遊ぼっか。」


「うんとね、お昼寝。」



 しかし、それとこれとは別の話しになるだろう。普通の保育園ならば、ここでおママごとをしよう、ということになって、じゃあ先生は赤ちゃんの役ね、という流れになるのが自然。


 やはり、自分の保育は間違っているのか。頭が痛い。色んな意味で頭がグラグラ来ている。


 飲み過ぎなのもあるが、来たるクリスマス会の準備に中々寝れていないのも原因だった。


 そこへ、同窓会の連絡が来て、余計にまいっていたのかもしれない。


「よし、じゃあお昼寝ごっこね。」


 私はゆうかちゃんと、いつもの場所へ移動して、ゆっくり重い瞼を閉じた。




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