流れ星に4回目の願いを呟く時。
 いえに帰って、迷わず炬燵を点けて潜り込む。


 いつも子どもたちには、口を酸っぱくして、帰ったら手洗いうがいと言っている先生が聞いて呆れる。


「ああ、終わった。」


 今年も無事に終わろうとしている。まだまだ新米の社会人。慣れない町に来て、初めての1人暮らし。身体も自然と疲れるはずだ。


 うとうとしていると、iphoneが鳴き出した。由美子さんからメッセージが届いています。


「お正月の、件。」


 画面を開いて、思わず笑った。どうやら由美子の誘いを断る事は出来ないらしい。


 両親からの連絡はなさそうだし、まあしょうがないと、私は行きますと返事を送った。


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