流れ星に4回目の願いを呟く時。
 同窓会も無事に終わっただろうか。ふと、気になっていた。


 懐かしい面々が寄り集まり、昔話に花を咲かせているのか。いや、まだまだそんな年齢では無い。


 おそらく、恋愛とか、新しい仕事のこととか、各々の近況報告を面白可笑しく話すのだろう。


 自分が行かない飲み会や同窓会などの想像をするのはタブーだ。考えれば考るだけ、無駄な想像をしてしまうもの。それこそ、ポジティブなことも、ネガティヴなことも。


 卒業してもう10年が経とうとしている。でも、高校に行って、大学に行けば、まだまだ学生気分に浸れる歳であることは違いない。


 私も未だ、中学時代の未練とか、大学時代の虚無感に襲われる夜は少なくない。


< 45 / 210 >

この作品をシェア

pagetop