流れ星に4回目の願いを呟く時。
 中体連が終わり、3年生は引退となる。勝ち進んだ真紀子やカケルは、その後夏休みまで部活を続けた。皆必死の日々に燃え尽きたのか、私へのいじめもその頃にはすっかり忘れさられていた。


 だから、夏休みは毎日、同じようなルーティンで過ぎていった。


 レギュラーでは無かったにしても、一生懸命やってきたバスケ。それが終われば、別にこれといって何かに打ち込むことは無い。


 毎日が宿題をやったりやらなかったりの繰り返し。時たま友人と映画に行くこともあったが、大抵は家にいた。


 受験生だったため、家にいた方がお母さんに口煩く言われる心配も少なかったこともあるかもしれない。


 日がな一日、TVを見たり、本を読んだり、ゲームをしたりして過ごすことも多かった。


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