レボルトサンシャイン

レボルトサンシャイン

「最高の力と個性的な力はとても素敵で、アラングレー地区のように仕切りをなくして、好きな場所にすめるようにしたい。」
「大きな課題を忘れてないか?」
「大きな課題はなんですか?」
「裏路地だ。」
「裏路地ですか?」
「ああ。俺とカルンとキンランで人、魔女、鬼の裏路地の親が居ない子供たちをアラングレー裏路地に連れてきてるんだ。」
「…ストリードチルドレン…。」
「そう。ストリードチルドレン。子供たちは普通の暮らしをできるようにサポートしてるんだ。」
「なんで、そこまでサポートするんですか?訳があるなら、教えてくれませんか?」
「俺とカルンとキンランもストリードチルドレン…なんだ。親に捨てられているからな。」
言いながら手袋をとってリリアを見せました。
マリアとカルンとキンランの手は細く枝のようでした。
「ウソ。枝のように細い。手袋をしている時は普通の指なのに。なんで、こうなってるんですか?」
「ストリードチルドレンは食事はまともにご飯を食べれなくて、死にかけたんだ。栄養失調で。メイリ様が助けてもらったおかげで、今があるんだ。これから裏路地のストリードチルドレンにご飯を作りに行くが、リリアは行くか?」
「行っても良いんですか?」
「もちろんだ。次期クィーン、姫騎士の重み、背負う物の辛さをしっかり見て、考えるんだ。分かったか?」
「ええ。もちろんですわ。そんな大荷物はなんですか?」
「行ったら、分かるさ。」
マリアたちは裏路地に行くと赤ちゃんを抱えた15歳くらいの子供たちが集まってきました。
「マリアとカルンとキンランが来た。」
「赤ちゃんたちは大丈夫か?みんなは大丈夫か?」
「はい。大丈夫です。でもお腹空いたです。」
「マリアのご飯が食べたいです。作って下さい。」
「オーケー。マリアスペシャルを作るぞ〜。」
「やった〜。道具を持ってくるよー。」
みんなは道具を取りに行きました。
赤ちゃんを抱えた子供たちは道具を取りに行った子供たちを見て、まだまだ子供だなと見つめていました。
マリアは、赤ちゃんを抱えた子供たちの頭を撫でてあげました。
「ありがとうね。弟、妹たちを面倒を見てくれて。」
「マリアはお母ちゃんみたいにやさしい愛をくれるんだもん。」
「俺らは?」
「カルンはいろんな遊びに全力投球で遊んでくれるし、キンランはおしゃれだし、頭がいいから、見本になる2人は最高のお兄ちゃん。」
「あの家は一時的にあるが、実際はこっちに住まなければといけないんだろうな。」
「力と妖精…。私は私自身が変わらなければ誰も救えない。」
「リリア?」
「マリア。何人の子供たちを助けられました?」
「数えきれないほどの沢山の子供たちは元気にこの町のとこかで、働いていて、数えきれないほどの子供たちはこの裏路地のとこかしらで命を落としていった。俺らの目の前でも死んでいった子もいるくらいだ。俺らは1日2食をあげられれるようにやってるが、1食になってしまう時もある。」
「マリアたちはちゃんと食べれてるの?」
「3日に1度きりだな。」
「3日に1度きりですか?なんでそんな事ができるんですか?」
「俺らより子供たちが優先だ。子供たちは未来を見ていたいからな。」
「なんのだめに聖騎士になったんですか?子供たちのだめにですか?それはおかしくないですか?」
「それもあるが、命の恩人のメイリ様のだめに動いてる。」
「おばあ様はマリアたちを助けてくれたんですか?」
「ああ。俺らはガリガリでもう少しで命の灯火が消えかけた頃。空を見上げて『俺らは必要ない命だった。なんで産まれてきたんだろうか?』ととうのく意識の中で手を差しのべてくれたのはメイリ様なんだ。メイリ様は死に行きかけの子達を助けてもらった。メイリ様は働く場所までくれた。」
「だから、おばあ様に恩返しするだめに今、いろいろとやるわけ?」
「ああ。そのダメならなんでもやる覚悟はできてる。……。リリア。リリアも覚悟を決めてもらう。この子達のご飯が終わるまでな。」
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