私の小さな願い事

臆病者

~依里~



「ただいま」

「遅かったな」

「うん…」

「桃… 依里に戻りたいなら…
手伝うぞ?」


桂さんは、優しい

出会った頃から、この人が怒ってるとこを
一度も見ていない

だけど…

桂さんの言葉は、いつも私に色々気づかせてくれて、反省する

「うまく言えない…
桃でいたいよ
でも… 依里でもいたいの
総司の看病したいけど
看取るのは、怖い
私… 欲張りすぎだね…」

「もうしばらく、京にいるといい
出掛ける時は、必ず知らせてくれよ」

「はい」




欲張りになってもいい





高杉さんは、そう言っていた

高杉さんが私の中にいるから

こんなにも、欲張りになっちゃって…

困ってるんだから!!

何か助言して欲しいな…



いるんだよね?優?高杉さん?



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