私の小さな願い事
数日後
動けるようになり、庭を兄と歩く
「わぁ!!!桜が咲いてる!!!」
「綺麗だな」
目を瞑ると、桜から東宮様が連想された
「東宮様が、依里に会いたいと仰せだ」
「私も!!会いたい!!」
気持ちが通じたみたい
「依里…私は、江戸に戻る」
「え?」
「大奥に戻る」
「そんな……」
「大丈夫!!依里には、優がいる!!
東宮様の為に、頑張って名誉挽回だな!?」
「兄上…」
ニコニコと相変わらずのお日様な笑顔
「東宮様の為に頑張ります!!!」
力強く宣言した
私は、もっと強くなりたい
心も
守られてばかりじゃ駄目
私も優を守る!!
桜が散り
少したってから
兄 将軍 家茂が江戸へ戻った
和宮様へのお土産を一緒に選ばせてもらった
兄を見送り、体力も回復し稽古をしてから
優と御所に戻った
「おかえり」
そう言って迎えてくれた
東宮様にも
頭達にも
深く頭を下げた
私は、なんて恵まれているのだろうか
この仲間を大切にしなければ
守りたい
動けるようになり、庭を兄と歩く
「わぁ!!!桜が咲いてる!!!」
「綺麗だな」
目を瞑ると、桜から東宮様が連想された
「東宮様が、依里に会いたいと仰せだ」
「私も!!会いたい!!」
気持ちが通じたみたい
「依里…私は、江戸に戻る」
「え?」
「大奥に戻る」
「そんな……」
「大丈夫!!依里には、優がいる!!
東宮様の為に、頑張って名誉挽回だな!?」
「兄上…」
ニコニコと相変わらずのお日様な笑顔
「東宮様の為に頑張ります!!!」
力強く宣言した
私は、もっと強くなりたい
心も
守られてばかりじゃ駄目
私も優を守る!!
桜が散り
少したってから
兄 将軍 家茂が江戸へ戻った
和宮様へのお土産を一緒に選ばせてもらった
兄を見送り、体力も回復し稽古をしてから
優と御所に戻った
「おかえり」
そう言って迎えてくれた
東宮様にも
頭達にも
深く頭を下げた
私は、なんて恵まれているのだろうか
この仲間を大切にしなければ
守りたい