私の小さな願い事
~依里~
新八に抱っこして貰って、歳三の部屋へ
廊下まで聞こえる笑い声
優と歳三の笑い声
「……新八
今日、新八のとこに泊まりたい」
正確には、この部屋に戻りたくない
「俺も!!いいだろ?新八っちゃん!!」
「いいぞ!!三人で川の字だ!!」
「うん!」
話がついたところで、スパーンと平助が襖を開ける
「土方さん!!今日、依里と新八っちゃんと三人で川の字で寝るから!!」
平助が一方的に宣言してくれた
「駄目です!!!」
優が止めていたけど、新八がにかっと笑って
「もう決まったことだ!!じゃあな!!
土方さん!!優!!また、明日!!!」
俺を部屋まで連れて行ってくれたけど
なんか、新八の部屋ごちゃごちゃしてて
三人で寝る所じゃなく
平助の部屋に新八と泊まることになった
あんまり騒いでいたから、敬助がきた
「遅くならないように、早く寝なさい!」
「「「はぁーい!!」」」
平助と話をしたかったのに、すぐに寝ちゃった……
「新八?」
「ん?なんだ?」
「殺したいほど憎い奴がいるのに、自分で
そいつの所に行けない…
悔しい……」
「憎い奴か……
そりゃあ、殺すなってこったろうよ!
人を嫉んだり、憎しみってさぁ
なぁんも、徳になんねぇからな
誰も喜ばねぇしよぉ」
新八の大きな手がグイッと
俺を引き寄せる
男らしい胸板から、心臓の音
「ふぇっ……ううっ……」
わからないことだらけで
不安とか、仇が打てない悔しさとか
歳三と優のこととか
わけわからねぇ感情の涙がどんどん出てきて、新八にしがみついた
大きな手が優しく背中を撫でてくれる
こんなに泣けるものか?ってくらい
泣いた
新八は、ずっと撫でてくれた
何も言わないけど、一撫でから
〝大丈夫〟
何度もそう言ってくれている気がした
新八に抱っこして貰って、歳三の部屋へ
廊下まで聞こえる笑い声
優と歳三の笑い声
「……新八
今日、新八のとこに泊まりたい」
正確には、この部屋に戻りたくない
「俺も!!いいだろ?新八っちゃん!!」
「いいぞ!!三人で川の字だ!!」
「うん!」
話がついたところで、スパーンと平助が襖を開ける
「土方さん!!今日、依里と新八っちゃんと三人で川の字で寝るから!!」
平助が一方的に宣言してくれた
「駄目です!!!」
優が止めていたけど、新八がにかっと笑って
「もう決まったことだ!!じゃあな!!
土方さん!!優!!また、明日!!!」
俺を部屋まで連れて行ってくれたけど
なんか、新八の部屋ごちゃごちゃしてて
三人で寝る所じゃなく
平助の部屋に新八と泊まることになった
あんまり騒いでいたから、敬助がきた
「遅くならないように、早く寝なさい!」
「「「はぁーい!!」」」
平助と話をしたかったのに、すぐに寝ちゃった……
「新八?」
「ん?なんだ?」
「殺したいほど憎い奴がいるのに、自分で
そいつの所に行けない…
悔しい……」
「憎い奴か……
そりゃあ、殺すなってこったろうよ!
人を嫉んだり、憎しみってさぁ
なぁんも、徳になんねぇからな
誰も喜ばねぇしよぉ」
新八の大きな手がグイッと
俺を引き寄せる
男らしい胸板から、心臓の音
「ふぇっ……ううっ……」
わからないことだらけで
不安とか、仇が打てない悔しさとか
歳三と優のこととか
わけわからねぇ感情の涙がどんどん出てきて、新八にしがみついた
大きな手が優しく背中を撫でてくれる
こんなに泣けるものか?ってくらい
泣いた
新八は、ずっと撫でてくれた
何も言わないけど、一撫でから
〝大丈夫〟
何度もそう言ってくれている気がした