私の小さな願い事
目を開けると見慣れた天井
「お依里様!!お依里様がお目覚めです!」
女中の大声に、しっかり覚醒する
女子は、大声で叫んではならないと
優が言っていたな……
なんて、のん気に考えた
あれ?
私…
バサッと勢いよく起きると
辺りは、夕暮れ色
今日は、顔合わせなのに!!!
ん?
会ったといえば……
会ったけど……
東宮様の腕の中で、気を失ってしまったのだと気づいて、また血の気が引く
「お依里様!!顔色が優れません!!
ささっ横におなりを!!」
いつになく優しい優に、自分の失態が
バレていないのだとわかる
私の目が覚めたと知らせを聞いた
兄が、来た
人払いをして、私の枕元に座る
「東宮様が運んで下さったんだぞ!」
そう言いながら、頭を撫でられる
「顔色がよくないな…」
心配する兄の顔を見ると、なんだか
申し訳なくて
「ごめんなさい……」
謝った
「東宮様が大層、依里を気に入ってな
兄として、誇らしいぞ!」
本当かしら???
疑いの目を向けると
「クククッ依里!私が信じられぬのか?」
本当なのね!!
よかった……
兄様の顔に泥を塗らずにすんだ
よかった…
兄に頭を撫でられ、また眠りについた
「お依里様!!お依里様がお目覚めです!」
女中の大声に、しっかり覚醒する
女子は、大声で叫んではならないと
優が言っていたな……
なんて、のん気に考えた
あれ?
私…
バサッと勢いよく起きると
辺りは、夕暮れ色
今日は、顔合わせなのに!!!
ん?
会ったといえば……
会ったけど……
東宮様の腕の中で、気を失ってしまったのだと気づいて、また血の気が引く
「お依里様!!顔色が優れません!!
ささっ横におなりを!!」
いつになく優しい優に、自分の失態が
バレていないのだとわかる
私の目が覚めたと知らせを聞いた
兄が、来た
人払いをして、私の枕元に座る
「東宮様が運んで下さったんだぞ!」
そう言いながら、頭を撫でられる
「顔色がよくないな…」
心配する兄の顔を見ると、なんだか
申し訳なくて
「ごめんなさい……」
謝った
「東宮様が大層、依里を気に入ってな
兄として、誇らしいぞ!」
本当かしら???
疑いの目を向けると
「クククッ依里!私が信じられぬのか?」
本当なのね!!
よかった……
兄様の顔に泥を塗らずにすんだ
よかった…
兄に頭を撫でられ、また眠りについた