恋の相手は強引上司
「主任」

「ん?」

「今回の海外赴任ってどのくらいの期間なのかわかりますか?」

主任は腕を組みながら横向き眉間にしわを寄せた。

まさか…決まってないとか?

不安がよぎる。

5年?まさか10年?

「な~~土屋、本当に行きたくないのか?ロサンゼルス」

「・・・・こんな状態ではいきたくないですよ。行きますけどね・・・」

「とりあえず、上の方には早めに帰ってこれるように言っとくけどさ~~
お前が帰ってきても彼女が働いているとは限らんぞ?」

それはわかってるけどもう意地になっている俺にとっては

もう関係なかった。

「わかってますよ。それで、西村主任に頼みがあるんだけど」

「頼み?」

「俺ちゃんとロサンゼルスで成果あげてくるんで、戻ってきたら必ず営業4部に配属
できるようにしてくれませんか?」

「え?営業4部?・・・・お前が戻ってくるまで俺が人事にいるかわかんないのに?」

「主任が異動になったら次の人に俺の事ひきついどけばいいことじゃないですか?」

主任はは~~~っと言いながら頭を抱えていたが


それから5年後・・・主任は俺との約束を守ってくれた。
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