恋の相手は強引上司
「あっ!」

思わず声が出てしまった。

お客様も私の声に驚き「どうかした?」と聞かれて

私は、自分が持っているものと同じでこのキャラクターが好きだといったら。

お客様は「このボールペンの滑り具合が好きなんだ」と笑った。

お客様とカエルのボールペンがあまりにもミスマッチだったのが印象的だったけど・・・・

「まさか・・・・・あの時の?」

一馬は自分の事をほんの少しでも思い出してくれたのがうれしかったのか

気づくと私は強く抱きしめられていた。

「ちょ・・・ちょっと?一馬?人が・・・見てー」

「見られたっていい」

一馬はさらに強く抱きしめた。

でも・・・私もうれしかった。

あのお客さんが一馬だったとわかったんだから(顔は全く思い出せないんだけどね)
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