恋の相手は強引上司
地下の駐車場からエレベーターに乗ると一馬は7階のボタンを押した。

緊張のあまり一馬の後ろに隠れるように立った。

一馬はそんな私の手を取るとグイッと引き寄せた。

「なんでそんなとこに立ってんの?」

「なんでって・・・・緊張しちゃうじゃない。私んちと全然違うし・・・・」

たぶん理由になってない。

わかってるけど緊張で口からいろんなもんが出そうなんだもん!



ポーン

あっという間に

エレベーターが7階で止まり扉があくと

一馬が嬉しそうに「おいで」といいながら私の手を引いた。

どうしよう・・・マジでドキドキしすぎて絶対口から内臓系が出そうだ!

だけどそれと同時にうれしいと思う気持ちもあって

こういうのが恋とか愛とか言うのだろうかと思った。


そして手を繋いで彼の後ろを歩いていると

急に一馬の足が止まった

ん?どうした?

そう思っていると

「カ~~ズマ~~~」

前方に人発見!

って今カズマって言ったよね?なんかカズマっていうより

キャ~~ズマ~~だよね・・・・・まるで外人みたいな

他人事の様に思っていると

「テレサ?」

へ~~テレサって言うんだ~~

って・・・・・えっ?何?

一馬にいきなり抱き着いたのは一馬の事を

キャ~ズマ~っと呼ぶ超美人でグラマラスな金髪お姉ちゃんだった。
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