恋の相手は強引上司
何でここに?

そう思うも咽てしまった私はぐふぐふしながら胸をたたいた。

「だから言わんこっちゃない。ゆっくり食べないからこうなるの」

あきれたようなママの声。

でも違うでしょ。これは、予期せぬことが起きて驚いたのよ。

「ほら・・・水飲んで~・・・・」

水を飲んだら落ち着いたけどなんで一馬がここにいるのよ。

しかも怒ってない?

怒りたいのは私の方なんですけどねっ!

そんな私の思いなど無視するかのように

一馬は私の横にドカッと座った。

ママは何も言わず笑顔を向けながら一馬に水を差し出した。

うけとる時は笑顔なのに勢いよく水を飲んでる時の顔は怒ってる。

あからさますぎない?

「な…なにしに来たのよ」

「はあ?そんなのお前を迎えに来たに決まってるだろ?」

「はあ?何言ってんの。っていうかなんでここだってわかったのよ!」

「お前の行きそうなところなんてたかが知れてるだろ」

私をばかにしたような目で見るとママに笑顔でビールを頼んだ。

なに?この差は・・・・




帰ろ。これ以上一緒になんかいたくない。

「ママ、お勘定・・・!」
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