恋の相手は強引上司
バッグを持ち立ち上がろうとすると一馬がバッグを持っていない方の手を強く掴み

立ち上がろうとする私を立たせてくれない。

「ちょ・・ちょっとこの手はなしてくれない?」

睨みつけるような目で訴えると

2分待てと言われた。

2分待ったからどうだっていうのよ。

「大体、なんでここにいるのよ。恋人が待ってんじゃないの?」

「は?恋人ならここにいるだろが」

何でそんな怒ったような顔してるの?っていうかさ・・・もう恋人でもなんでも

ないでしょ~本命来日したんだから。

「あら?そうかしら?青い目でキャ~~ズマ~~って呼んでるテレサって人じゃないの?」

思いっきり嫌味を言ってやった。

このくらい言ったって許されるわよ。今の私はね

だが、一馬は目を丸くしたかと思えばゲラゲラ笑いだした。

「な…なにがおかしいのよ。私は本当の事を言っただけよ」

「それって・・・・嫉妬?」

口に手を当て肩を揺らしながらも目を細めとても嬉しそうだった。

「はあ?何言ってんの?っていうか、さっさと帰れば?待ってるんでしょ?」

何が嫉妬よ。私は・・・私は・・・・

「テレサは俺の元部下・・・それだけ」

嘘ばっか

「じゃ~なんで様もないのにあそこにいるのよ。恋人だから家も知ってたんでしょ?」

「彼女は仕事でこっちに来たの。来週からアメリカフェアあるだろ?
家は・・・・俺が教えおいたんだ」

・・・・教えたってことはやっぱり恋人だからじゃん。

だってそうでしょ?仕事ならホテルに泊まればいいじゃない。

いくら私が恋愛に疎くてもそのくらいわかるわよ。

「タバコ」

「は?」
< 123 / 213 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop