恋の相手は強引上司
一馬は私が座ろうとしないと諦めたのか大きなため息を漏らした。

「『あおい』でも話した通り、彼女とは本当に元上司と部下以外何にもないんだ。
タバコの事も本当の事、彼女、妊娠中にー」

「え?妊娠?」

なにそれ・・・・ちょ・・ちょっとそんなこと聞いてませんが?

「そう~妊娠中に彼女の旦那さんの吸う微かなタバコの煙にも異常に
反応してね、出産後もタバコの煙を受け付けなくてー引っ越しまでしてんだもん。
もちろん旦那も俺の友人で妊娠を機にタバコは卒業」

頭の中が真っ白になった。

なんですか?妊娠だとか、彼女の旦那とか・・・タバコ卒業とか

「ねえ・・・・彼女結婚してんの?」

一馬がテレサって人の説明をしているがもうそんなことはどうでもよくなった。

「…そうだよ。説明しようと思ってたらお前急に怒って帰るっていうし・・・・」

ちょっとなんなのよ~~

思いっきり私の早とちりってやつじゃない。

自分のとった行動を思い出した私の顔は一気に真っ赤!

例のごとくゆでだこ状態になってしまった。


でも一馬の表情はというと本当の事が言えたからなのかすっきりした顔して

かなりご機嫌よろしいというか・・・・

めっちゃ笑顔で逆に怖い
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