恋の相手は強引上司
だけど・・・

「大事にしたいから・・・・嫌だと思ったら無理はさせない」

一馬の言葉に嘘はないと思った。

「・・・・・・私…この年になるまでこういう事一度も経験ないの知ってるよね」

恥ずかしさで目を逸らしながら今日が初めてだと告白すると

一馬がぎゅっと私の体を抱きしめた。

「知ってるよ。キスだって俺が初めてだったんだからさ。
でもそれはきっと俺と再会するために待っていたって事だよ」

なんだろう凄く緊張していて今にも口から心臓が飛び出そうだというのに

嫌だとは思わない・・・

「じゃ…そういうことにして」

自分で言っておきながらめちゃくちゃ恥ずかしくなって

顔がまたゆでだこの様に真っ赤になった。

その顔を見られたくなくて一馬の胸の顔をうずめると

耳元で

「早く・・・体中にキスさせて」と甘い囁きが耳をくすぐる。


だめだ・・・この男は私より何倍も上手だった。

そして一馬に手を引かれながら

真っ暗な寝室へと・・・・・
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