恋の相手は強引上司
「!!!!!!!」

ベッドの下には2人の服が散乱していて

生々しい記憶に顔がまたもゆでだこの様に真っ赤になった。


でも・・・・考えてみたら

私も一馬も今日仕事!

いつも早めにアラームをセットしているけど

横を見ると本当に熟睡してて起こすのがかわいそうになってきた。


それにしてもかっこいい人って寝ててもかっこいい(何度も言うが)

悔しいけど飽きない顔だ

そんなことを思いながら寝顔をしばらく見つめていたら

「いつまでじーっと見てんの?」

目を閉じたまま一馬がじゃべった。

「え?」

「でも・・・・ここからの眺めはたまんねーな」

一馬がいたずらっ子のような目で私を見上げた。

???ここからの眺め?・・・・・ってっギャ~~~!私の上半身が~~~

慌ててベッドに潜り込むと後ろから一馬がぎゅっと抱きしめた

「あ~恋実の身体きもち~~~」

猫の様にすりすりされて

こういうことに全く慣れてない私はまたもプチパニック

「ねっ!それより仕事!仕事いいの?」

家に着替えがあるわけじゃないから

一馬は一度帰らないといけない。

「あ~~そうだった。面倒くせ~~。もうちょっとイチャイチャしたいのにな~~」

と言いながらむくっと起き上がった。

「あのさ・・・シャワーは・・・」

一馬はベッド下に散乱している自分の服を拾い上げながら

「知ってるよ」

にやっと笑うと服をもって寝室を出て行った。

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