恋の相手は強引上司
「…じゃあ…会社でな」

チュッと唇に触れるだけのキスをされた。

まだ昨日の事が頭から離れなくて

ぎこちなく頷くが一つ問題が・・・

「ねえ・・・・」

「ん?」

「あのさ・・・・あのテレサさんっていつまで・・・・一馬の家にいるの?」

だってアメリカフェアって催事だから1週間はやるわけだよね。

そうなると少なくとも1週間は一馬の部屋で寝泊りするんだよね・・・・

昨日は勢いでというかいろいろあってうちに泊まったけど・・・

いくら相手が既婚者でも一馬は男で

向こうは女優さんみたいに美人で…そう思うとなんか・・・・

「大丈夫。しばらくはここから出勤するから」

「へ~~そうなん・・・・ええええ?」

なぬ?どうこと?

「昨日はとっさに出てきたけどテレサが日本にいる間は恋実んちから通勤するから
今日の晩飯…楽しみにしてる。・・・・・ってことで俺行くな」

「あっ・・・・は・・・はい」

そしてドアが閉まって私はしばらくの間その場に立ち尽くした。


ちょ・・ちょっと?!

どういう事?何気にここから出勤って言ったけど

それって・・・「同棲」ってやつですか?

恋愛経験がほとんどない私にどっと押し寄せてきたいろんな出来事に

驚くばかりだった。

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