恋の相手は強引上司
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恋実の初恋・・・・前編
高校2年
普通高校に通う私は今と変わらずかなりの地味子だった。
クラスで仲の良い友達も私同様クラスで目立たない子たちで
明るくてよくしゃべるような子達とは一線を引いていた。
たまに声をかけられたとしても
半分持ち上げ半分からかわれがほとんどだから存在を消し
平和に卒業できればいい・・・・そう思って過ごしていた。
そしておなじクラスの中心的存在で校内でも1.2位を争うイケメンが
中根翼(たすく)だった。
頭がよくて、いつも明るく、特定の人と話すのではなく分け隔てなく人と接する
姿は王子様の様だった。
もちろん私にも同じように笑顔で接し、困っていれば助けてくれた
そんな姿を見て私の気持ちに
恋心がうまれるのは必然で、これが私の初恋となった。
もちろんそう思うのは私だけではなかった。多くの女の子が
に恋をしていただろう。
だけど意外にも翼君には彼女がいなかった。
女子に告白されても決して首を縦にすることはなかった。
しかも断り方一つにしても相手に思いやりのある言葉を選んでいるようで
振られるのは当たり前なのに、好きでいさせてくれてありがとう~とまでいう女子がいたほどだった。
私はというと
告白する勇気も何もなく、ただ好きだという気持ちだけで満足していた。
そんな私に転機が訪れたのは夏休みだった。