恋の相手は強引上司
「な・・なによ」

「いや?いい飲みっぷりだなーって思ってさ。酒強いでしょ~」

「・・・・酒で人に迷惑かけたことは・・・・ほぼない」

あったよ1回だけ。一馬と初めて飲んだ時・・・・記憶までぶっ飛んだっけ・・・

「いいね。俺も強い方だからさ~すぐ酔うやつは無理。そういう点では
合格だね」

「合格って・・・あのね、昨日も言ったけど私、縁談とかそういうの
全て断ってるから。翼君には悪いけどこういうの今回限りにしてくれないかな」

本当はそれを言いたくて・・・・1回だけ会えば許されるだろうと思って

ついてきた。

だけど・・・

「そうやってさ、自分の気持ちとか思ってる事ちゃんと言えばよかったのにね・・」

「え?」

何に対して言っているのかわからなかった。

「高校生の時のあんたは、大人しくていつも同じようなタイプの人間とつるんでたよね。
そしてちょっと人気のあるやつや自分よりかわいくて活発な子とは
かかわらないようにしていた。だけどその一方で自分と真逆の子達から
声をかけられると子犬みたいに嬉しそうにして・・・・
だからと言って自分から歩み寄ろうとはしなかった。
俺そういうやつ大嫌いだったんだよね」

「・・・・・・・・・・」
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