恋の相手は強引上司
「・・・・・・・・け・・結婚?!」


完全にそこまで頭回ってないというか

恋人同士で満足していただけにそこまで先の事など

正直考えてなかった。

いや付き合うだけでも凄いことだったからなんとなく

それでチャンチャン♪って少女漫画的な終わりでしか頭回ってなくて


「お~~い、戻って来いよ~~」

「へっ?」

完全に別世界にいるような気分だった。

「恋実の事だから恋人になっただけで幸せですって思ってたんだろう?」

はい正解です。

「だけど俺言ったよね。恋を実らす。名前の通りにって・・・俺にとっての
それは結婚でもあったんだけど・・・」

「嘘!」

なんかもう~~信じられないというか・・・・

これもプロポーズの一種ってやつか?!

「こんな事嘘言うやついる?てかさ・・・俺とは結婚したくないとか?」

私はブルブルと首を振った。

「恋よりも仕事?」

それも違う。

「じゃあ・・・・・今から質問受け付けつけます。はいそこの真っ裸の女性」

「ちょ・・・なにそれ!自分もじゃん!」

「元気がいいね~~で?質問は?」

もう調子狂う・・・・

「一馬の事大好きだし…一緒にいたいとおもってる。私ね、今が幸せだからその先の事まで
全く頭に入ってなかったの。お客さんから結婚って言われるのと・・・好きな人からの
結婚って言葉の重みって全然ちがうんだな~って・・・だから今その言葉の重みに圧倒されて・・・
驚いているというか・・・・」

一馬は私をぎゅっと抱きしめると私の頭をゆっくりと撫でた。

「今すぐにじゃないし・・・・俺的にはもっとドラマチックにプロポーズしたいから
そういう気持ちでいることだけ頭に入れておいて」

「・・・うん」

急なことで頭が回らず保留みたいな形になってしまった。

それから少しして一馬のスマホがなった。

もしかして急に休むって言ったから会社から?と思ったら

電話の相手は何とテレサさんからだった。
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