恋の相手は強引上司

サプライズすぎるギフト

2回目・・・・

正確に言うと今日が初めて・・・・

1回目はドアの前でテレサさんとの熱い抱擁に思わずにげだした。

でもまさか2回目がそのテレサさんからのプレゼントを受け取るために

ここに来るとは・・・・不思議なものだ。

「どうぞ・・・・何にもなくてびっくりするかもよ」

鍵を開けドアが開くと一馬が私の背中を押し先に中に入った。

一馬の言った通り

部屋にはものがほとんどなかった。

あると言えば大きなリビングに大きなテレビとソファーだけ

キッチンには冷蔵庫とレンジのみ

本当にそれだけだった。

「本当に何もない・・・・」

ぼそっとつぶやく私の横で首に手を当て

「だから言ったろ?・・・何にもないんだって」と一馬が苦笑い。


一馬が言うにはアメリカから帰ってきたものの

仕事が忙しくて必要最低限のものしか用意できなかったらしいが・・・・

「でも・・理由はそれだけじゃないんだけどね」

となんだか含みのある言い方。

理由は気になったが今はそれよりもテレサさんからの

プレゼントの方が気になっていたから

その後にでも問い詰めてみようと敢えて聞かなかった。
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