恋の相手は強引上司
私のイメージは凄くボリュームがあって裾も引きずっちゃうような

物だったがテレサさんのドレスはとてもクラシカルで柔らかいラインの

シンプルなデザインだった。

裾だってデロ~~ンと伸びてない。

余計な飾りが一切ない分アレンジしやすい。そして生地がとても素晴らしかった。

「素敵・・・・」

興奮気味に自分の身体にドレスを合わせると予想通り身長がテレサさんよりも低いため

殿中でござるは免れない感じだ。このドレスに合うスタイルには程遠い・・・

うれしい気持ちとちょっと残念な気持ちが入り交じり複雑だったが・・・・

「似合うじゃん」

顎に手を当てながら一馬がマジマジを見ていた。

「いやいや、ドレスは素敵だけどかなり手直しが必要だし・・・・」

素直にありがとうと言えない・・・・

一馬は立ち上がると私の前に立ちウエストの部分を少し持ち上げた。

「これだけシンプルなドレスだといろいろアレンジしやすいんだ。裾をカットしなくても
ギャザーをつける感じにしてその周りにリボンつけたり・・・花をつけたり・・・
実際テレサもこのドレスに生花をちりばめたんだよ。妖精にしては身長たかいから~
そうだな~ギリシャ神話に出てくる女神みたいな?」

「へ~~~~」

想像する限り絶対に女神だな・・・
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