恋の相手は強引上司
「真壁くん?おい」

「は・・はい。すみません」

どういうこと?

なんで一馬がいるの?っていうか頭の中がぐちゃぐちゃなんだけど

だってあの時は凄いラフな服装で、あまりサラリーマンって感じしなかったし

見た目は私より年が下なのかなって思ったけど

しっかりスーツを着こなしてて、モデルみたいじゃんか!

しかも私の上司って・・・これこそ詐欺じゃんか!

「君も土屋くんに見惚れてたんだろ~~」

コイツも結局顔かよとでも言いたげに次長がニヤリと笑った。

「ち・・違います・・・ただ、今度の課長は随分お若い方だなって思って」

本当は違う。

聞いてないよ~~~って言いたい!本人に言いたい!


言えないけど・・・・

すると一馬・・・いや土屋課長が私の前に立った。

「真壁さんだね。土屋ですはじめまして。売り場に慣れるまで迷惑かけてしまうことが
あるかもしれないがよろしく頼むよ」

なーにがはじめましてよ。

昨日の朝私のベッドで寝ていたの誰よ。あんただよね

何さ、しれっとしちゃってさ。

「・・いえ・・・よろしくお願いします」

う~~~~!

帰りたい。
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