恋の相手は強引上司
好きでキョドってるわけじゃない。

周りが敵だらけなのにバレるんじゃないかって思ったら気になってキョロキョロしちゃうんだよ!

「だから周りを気にしているってこと?」

「そう・・・」

一馬はは~~~ぁと大きなため息を漏らすと

顔に手をあてその手をズルズルっと口元へとやった。

「お前極端すぎなの」

「え?」

「俺が女子社員に狙われても俺の彼女は恋実だけ。それに俺も馬鹿じゃねーから
お前が困るような事はしない」

「で・・でも、今日ほっぺチュウ」

「あれだって周りに誰もいないことぐらい確認済みだってーの。俺はヘマしません。
それよりも・・・自分の事過小評価すんな。お前はなにも劣ってない。いいところたくさん
あるだから俺は・・・・・」

と話を途中でやめてしまった。

続きを教えてと言ったが何でもないと何か慌てた様子だった。


とにかく付き合って久しぶりに会った一馬とはラブラブなんて無縁の

お説教おうちデートで終わった。


もちろん翌日から言われた通りメールや電話はしてるよ。

そのほとんどは私がメールすると一馬が折り返すように電話をしてくれる。

意外なもので顔を見ないほうが会話が弾んだりする。

だけどそんなこと言ったらまたお説教されそうなので黙っておこう。


でもこんなんで本当に本物の恋が実るのだろうか?


・・・・今はまだないな~~~

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