恋の相手は強引上司

そして私は課長を取り巻く輪の中へ・・・・

「なんなの？」

名取を含め4人の女子社員の熱い視線が飛び込んできて思わず身構えてしまう。

「実は～課長に飲みに行きませんか？って誘ったんですよ～。だって先日の
歓送迎会？課長間に合わなくてこれなかったじゃないですか～～」

・・・・あれは間に合わなかったんじゃなくて嘘ついてドタキャンだったんだけどね～～

しかも私と飲んでたし


「だから～～親睦も兼ねてお誘いしたんですけど～～」

名取の女の目が私を見つめた

「なかなかOKもらえなくて～～」

「じゃ～～仕方ないじゃん。日を改めて親睦会でもなんでもやればいいじゃない」

想定内の返事だったのだろう

みんなが大きなため息をこぼした。

すると名取の1つ下の後輩小林が

「ほらね、真壁さんはそういうの好きじゃないもん」

そうよ！好きじゃないわよ。あんたらと飲むより「あおい」で一人手酌で十分よ

「ね～～何が言いたいのよ」

言わない後輩たちにイラっとしていると

黙っていた土屋課長が一歩前に出てきた。