恋の相手は強引上司
その後も競い合うように女子たちは課長にあれやこれやの質問攻め

ちっとも面白くない。

帰ろうと思えば課長がすかさず

「真壁さん・・飲んでる?」とドリンクメニューを差し出し抜け出す機会を奪われる。


そんなこんなで会話にもほとんど入らず気づけば1時間以上・・・・

これだけいればもう抜けても大丈夫だろうと

いつものようにトイレからの~~出口という順番で帰ろうと

小さなぽち袋にお金を入れ私の方など全く見向きもしていない

後輩のテーブル付近に置いた。

そしてカバンを持ち立ち上がってトイレに~と言おうとした。

その時だった。

「ええええ?課長ずるい~教えてくださいよ~~~彼女いるんですか?」

名取の甲高い声に立とうとした私の足はまるでよーいドンで走り出しそうな

大勢のまま止まった。

なぜ止まる?私は・・・・

だが課長が何というか気にはなる。

耳だけを課長の方に向けてどんな言葉がかえってくるか待っていると 

「・・・・・・い・・・・ない」

はああああああ?

なんでそこ「い・・ない」って溜めが入ってしかも嘘言うかな~~

驚いて目が点になった。
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