恋の相手は強引上司

「あの・・・私はそういったー」

やんわりと断ろうとするが

「まーまー、そうすぐに断らんでも。話だけでも聞いてくれ」

「え？・・・・は～～」

すぐに断って相手を怒らせば顧客が一人減るし、かと言ってほいほいきいてると

イエスというまで話を盛り込まれそうで仕事より厄介なのだ。

「紹介したいのは・・・・うちの長男なんだがね」

げ！長男？それだけでもう最初からアウト感半端ないんですけど～～～

堤様はスマホを取り出すとその中から長男の写真を私に見せた。

今までの経験から言うと

掘り出し物はない。

今まで独身だった理由が写真や画像１枚ですぐわかるものばかりだった。


だが、今回は・・・・

掘り出し物？！

いやいや・・・・だめだめ！何言ってんの私


しかし驚いた・・・いや驚かないかも・・・

というのもこの堤様、長身でおじさんというよりジェントルマンという言葉が似合う方で

あの名取も「堤様はあり」というのだ。

だから息子がカッコいいのはある意味当たり前でもあるのだ。

だから言って

仕事と関係のないこの手の話をふられると本当に困る。

それに彼氏がいなさそうに見えるが

一応、彼氏はいる。

だからそのことを言おうとしたのだが、画像見てわたしったら

かっこいいじゃん！って顔をしてしまったようで

堤様からみたら満更でもないと受け取られちゃったような・・・・