恋の相手は強引上司
バックヤードに入るとすぐ横の資材置き場になってる部屋に押し込まれるように入った。

「ちょ・・何なんですか?」

「俺が来なかったらお見合いしようとしただろう?」

「へ?」

おいおい・・・この人はいつから私と堤様の会話を聞いていたんだ?

「堤様のルックスからすれば息子は写真なんか見なくたって男前だってことぐらい
誰だってわかるわ」

うっ・・・正論すぎて反論できない。

「でも、会うつもりはありませんでした。ただどうやって断ろうか悩んではいたけど・・・
・・・・っていうか課長こそ、あんな嘘ついてどうすんですか?冗談言っていい相手と悪い
相手ってのがあるー」

「嘘なんか言ってねーよ」

な・・何言ってんのこの人。

「わ・・私はそんな約束したおぼえはない」

それこそ嘘じゃない。

将来を約束って結婚のことでしょ?

でも私と一馬の間でそんな約束してないし『結婚』って言葉すら出たことなんかない。

そもそもそこまでの付き合いなんかしてない!

チューだってほっぺただし(しつこいけど)

「お前・・・馬鹿?」

「ば・・・か?」
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