恋の相手は強引上司
紳士服売り場がどこかも知らないが上の表示を見ればわかる。

上をみながら乗ること4階・・・・ここが紳士服売り場か・・・

平日の15時

人は疎ら、婦人服売り場とは空気が違う。っていうか

ここも完全に場違いだ。

やっぱり大型メンズショップのほうが良かったかも

だけど、別の店に行くことすら面倒な俺は仕方なく

フロアマップで位置確認をし、目的のスーツを選ぶことにした。


「お客様ほどスタイルの良い方でしたらどれもお似合いですよ~~~」

俺とさほど年齢の変わらない販売員が口角を上げっぱなしで笑顔を振りまいている。

俺としてはそんなお世辞はどうでもいいし、お前の見立ては確かなのか?と

突っ込みたくなる気持ちを必死にこらえた。

そもそもスーツなんて初めて買うし、どんなものがいいのか皆無だ。

だからと言って選んだアンタのセンスが俺の就職活動を左右するんだぞ!

とは言えず・・・・・

できればこんな同年代よりも、もうちょっとベテランな販売員にお願いしたい。
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