黒板ケシ
〜関口 真凛〜
「えぇ?真凛ちゃん知らないのぉ〜?」
「うん…知らないかな」
目の前でクルクルの髪をツインテールにした女の子は私に向かって言う。

名前なんて覚えてないし。
「黒板消しの噂だよぉ。
最近噂になってるじゃない?」

知らない。
私は怖い噂は苦手なの。
噂話に乗れるような性格でもないしね。

しかし女の子は懲りずに私に話しかけてくる。
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