ワケありオオカミさんたちと強気赤ずきんちゃん
目の前にいた女の子が私を指さしていた。
「はい、何でしょう?」
「自分が賢いからって調子に乗ってんじゃないよ!」
「はぁ?」
えっ、どこをどう見たら調子に乗ってるように見えるの?
「すみません、日本語が理解出来ないんですけど」
「あなたバカじゃないの?よくそんな頭で入れたわね」
女の子はそういうとフンと鼻で笑って、周りの女の子たちもクスクス笑い出した。
すると、私の中で何かが切れた。
「日本語をろくに話せないあなたに言われたくないしあなたの方がバカじゃない」
「は?私に喧嘩売ってるの?」
「売ってますけど、何か?」
ニコッと笑うと、手を上に上げてそのまま振りかざしてきた。
ーーパシッ