ワケありオオカミさんたちと強気赤ずきんちゃん
桐山先輩たちと別れて行くところもなかったから、図書室に行った。
いつもの場所に行き、地べたに座った。
はぁ、疲れたな……
体育座りをして膝におでこをのせて、目を閉じていた。
「赤木……?」
声を聞いた瞬間急にドキドキしだして、ゆっくり顔を上げた。
「西岡先輩……」
「お前柊と一緒じゃなかったのか?」
「ちょっと別行動をしてて」
「ふーん」
新と気まずいからなんて西岡先輩に言えるわけがない……!
「西岡先輩こそどうしてここに?」
「人混みに疲れたから」
「なるほど……」